最近、インターネット上でCGで作られたキャラクターが人気を集めている。こうしたキャラクターは「バーチャルインフルエンサー」と呼ばれ、実在する人間ではなくコンピューターで作られた存在だ。VTuberもその一つで、アニメのような見た目のキャラクターが動画で活動している。
このようなキャラクターが人気を集める理由は何だろうか。まず、企業にとって都合がいい点が多い。人間のタレントとちがって、スキャンダルを起こす心配がない。また、外見や性格を自由に設定できるため、ブランドのイメージに合わせやすい。そのため、多くの企業がバーチャルインフルエンサーを広告に使うようになってきた。
しかし、ここで一つの問題が生まれる。人々は「本物らしさ」を求める傾向がある。実際の生活をしていないキャラクターが商品をすすめても、見ている人は「作られたものだ」と感じてしまうことがある。ある調査では、バーチャルインフルエンサーの広告を見た人の約半数が「信用しにくい」と答えたという結果もある。つまり、見た目がきれいでも、人々の心に届かない場合があるということだ。
では、バーチャルインフルエンサーはこれからどうあるべきだろうか。筆者は、キャラクターに「人間らしいストーリー」を持たせることが大切だと考える。たとえば、失敗した経験や成長する様子を見せることで、見ている人が共感しやすくなる。完全に作られた存在であっても、感情に訴えるコンテンツを作ることはできるはずだ。
バーチャルインフルエンサーは、うまく使えば新しい可能性を広げるツールになる。ただし、企業はただ便利だからという理由だけで使うのではなく、見ている人が「本物の気持ち」を感じられるような工夫をしなければならない。そうしなければ、いくら見た目が魅力的でも、長く人々に愛されることは難しいだろう。