N2· 中文 · 約 600字
本文
「お母さん、今日もサークルに行ってくる」と娘が玄関で靴を履きながら言った。高校生になってから、娘はフォトグラフィーの同好会に入り、毎週末出かけるようになった。最初は少し心配だった。どんな人たちが集まっているのか、娘にとって本当にいい場所なのかが気になって仕方がなかった。
ある日、娘が撮った写真をスマートフォンで見せてくれた。公園の木漏れ日、雨上がりの水たまり、老人の手のしわ。どれも、私が普段は目を向けないものばかりだった。「この写真、誰が一番いいって言ってくれたの?」と聞くと、娘は少し照れながら「三十代のおじさん。カメラ歴二十年なんだって」と答えた。
その言葉を聞いて、私は少し複雑な気持ちになった。親でも先生でもない大人が娘を認めている。それは喜ばしいことのはずなのに、どこかもどかしさも感じた。自分が娘の成長に気づいていなかったのかもしれないと思ったからだ。
趣味を通じてできた関係は、血のつながりや地域のしがらみとは違う。互いに好きなものが同じというだけで自然に集まり、年齢も職業も関係なく対等に話し合える場所だ。娘はそこで、家族の中では得られない何かを見つけているのかもしれない。
それが少し寂しくもあるが、同時に娘が自分の居場所を自分で選んでいることを、私は誇らしく思っている。子どもが親の手を離れて自分の世界を広げていく。それを見守るのが、今の私の役割なのだろうと、静かに思い始めている。
問題 2
Q1.
「私」が複雑な気持ちになったのはなぜか。
①年上の他人が娘を認めているのに、自分は娘の成長に気づいていなかったかもしれないと感じたから
②娘が親に相談せずにサークルに参加していることに腹が立ったから
③娘が撮った写真の内容が暗くて心配になったから
④娘がサークルの活動を優先して家族との時間を減らしているから
Q2.
この文章で「私」が最終的に感じていることとして最も適切なものはどれか。
①趣味でつながるコミュニティには危険が多いので、娘を守らなければならないと考えている
②娘の写真の才能を伸ばすために、自分もカメラを始めようと決意している
③娘がサークルに通うことに反対したいが、言い出せずに悩んでいる
④娘が家族以外の場所に居場所を見つけることを、寂しさを感じながらも受け入れようとしている
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 5월 17일 공개 · 제작 방식 →