N2· 中文 · 約 700字
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テレビのニュースを見ていると、ときどき不思議な感覚に陥ることがある。画面の中に映し出される人々の姿が、どこかひとつの型にはまっているように見えるからだ。
特に気になるのは、社会的に弱い立場に置かれた人々の描かれ方だ。障害のある人が登場するとき、その報道は「困難を乗り越えた感動の物語」に仕立てられることが多い。外国人が取り上げられるときは、「日本語が上手で驚いた」という視点で語られがちだ。貧しい暮らしをする人の話は、「かわいそうな人」として見せられることが少なくない。
こうした描き方には、ある共通の問題がある。それは、報道する側の目線がそのまま映像に反映されている点だ。つまり、当事者がどう感じているかではなく、見ている側が「こう見たい」という期待に沿って内容が組み立てられてしまうわけだ。これでは、現実の姿を伝えるどころか、もともとあった思い込みをさらに強めてしまう結果になりかねない。
問題の根は深い。多くの場合、報道の現場では取材する側と取材される側の間に、大きな経験や立場のずれがある。そのずれを埋めようとしないまま映像を作れば、表面的には「伝えた」ように見えても、本当の意味での理解には届かない。
近年、当事者の団体がメディアに対して意見を伝えたり、報道の基準を見直す動きが出てきたりしている。これは確かに一歩前進だと思う。しかし、基準を変えるだけでは十分ではない。大切なのは、報道に関わる人々が、自分自身の見方を問い直す習慣を持つことではないだろうか。旅先で初めて出会う人に対して、先入観なく接しようとするあの感覚、それが報道の現場にも必要なのかもしれない。
問題 2
Q1.
筆者が指摘する、弱い立場の人々への報道の問題点は何か。
①感動的な物語を作るために、事実が大げさに伝えられること。
②当事者が報道の内容に積極的に関わろうとしないこと。
③取材する側の見方が映像に反映され、思い込みを強めてしまうこと。
④報道の量が少なく、社会に十分に伝わっていないこと。
Q2.
筆者は問題を解決するために、最も重要なことは何だと述べているか。
①報道の基準を細かく定め、それを厳しく守ること。
②取材される側と取材する側の経験のずれをなくすこと。
③当事者の団体がメディアに対してより強く抗議すること。
④報道に関わる人が自分自身の見方を問い直す習慣を持つこと。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 9월 9일 공개 · 제작 방식 →