N2· 中文 · 約 650字
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去年の秋、私はポルトガルのリスボンで、あるカフェに入った。窓際の席に座った若者たちが、それぞれノートパソコンを開いて黙々と作業をしていた。店員に聞くと、彼らのほとんどは別々の国から来た人たちで、インターネットさえあればどこでも仕事ができるのだという。その光景を見て、私は何とも言えない感覚を覚えた。
自由だ、と思った。場所に縛られず、自分の好きな街で暮らしながら働けるとは、なんと魅力的な生き方だろう。実際、遠隔で仕事ができる環境が整ったことで、こうした暮らし方を選ぶ人は世界中で増えている。日本でも、地方の自治体が都市部の会社員を一時的に受け入れる取り組みを進めているほか、外国からそのような働き方をする人々を呼び込もうとする動きも出てきている。
しかし、カフェを出た後も、あの若者たちのことが頭から離れなかった。彼らは今、どこに「属して」いるのだろうか。税金はどこに納めているのか。病気になったとき、誰が助けてくれるのか。移動の自由を手に入れた代わりに、地域や社会とのつながりを手放しているのではないか、という不安が胸をよぎった。
自由と帰属は、どちらか一方を選ばなければならないものなのかもしれない。あるいは、私たちがまだ知らない形で、その両方を両立させる方法があるのかもしれない。リスボンのカフェで見た光景は、単なる新しい働き方の話ではなく、「人はどこに根を張って生きるべきか」という古くて深い問いを、私に静かに投げかけていたように思う。
問題 1
Q1.
この文章で筆者が最も伝えたいことは何か。
①場所を選ばずに働けることは、現代人にとって理想的な生き方である。
②日本の自治体は、外国人を積極的に受け入れることで地方の活性化を目指すべきだ。
③インターネットの普及によって、国境を越えた働き方が技術的に可能になってきている。
④移動しながら働く生き方は自由である一方で、社会とのつながりを失う面もあり、人はどこに属して生きるかという問いを考えさせる。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 9월 11일 공개 · 제작 방식 →