N2· 比較 · 約 750字
本文
文章 A
他者を理解するとはどういうことか、この問いに対して、ある研究グループが大学生500人を対象に調査を行った。調査では、「相手の気持ちがわかった」と感じた経験について質問した。その結果、約70パーセントの学生が「話を聞くことで相手を理解できた」と回答した。この立場によれば、理解とは相手の言葉に耳を傾け、その感情に寄り添うことで成立するという。つまり、積極的に話を聞き、共感を示すことが理解の本質だというわけだ。この考え方を支持する研究者たちは、コミュニケーションの回数が多いほど相互理解が深まるというデータを示している。実際、週に3回以上対話した学生グループは、そうでないグループに比べて、相手への信頼度が約40パーセント高かったという結果も出ている。したがって、この立場では、理解とは努力と時間の積み重ねによって達成できるものだと結論づけている。
文章 B
同じ調査の中で、別の研究者グループはまったく異なる見解を示した。彼らは「どれだけ話し合っても、他者を完全に理解することは原理的に不可能だ」と主張する。その根拠として、同じ出来事を経験した二人の人間でも、感じ方や解釈が大きく異なるというデータを挙げている。調査では、同じ状況を共有したペアのうち、約65パーセントが「相手の感情を誤解していた」と後から認めたという。この立場では、理解を「完全に知ること」と定義するため、どうしても限界が生じると考える。しかしそれでも、この研究グループは理解の試みを否定しているわけではない。むしろ、限界を認めたうえで相手に近づこうとする姿勢こそが重要だと述べている。つまり、完全な理解は難しいとしても、わかろうとする意志を持ち続けることが、人と人とのつながりを支えるという立場である。
問題 2
Q1.
文章AとBの主な違いは何か。
①文章Aは感情的な共感を否定し、文章Bは感情的な共感を重視している。
②文章Aは理解が可能だと主張し、文章Bは理解の試みそのものが無意味だと主張している。
③文章Aは対話によって理解が深まると主張し、文章Bは完全な理解には限界があると主張している。
④文章Aはデータを用いていないが、文章Bはデータに基づいて議論を展開している。
Q2.
文章Bの研究グループが最終的に伝えたいことは何か。
①誤解を避けるためには、できるだけ話し合いの回数を増やすべきだ。
②完全な理解は難しいが、理解しようとする意志を持つことが大切だ。
③他者を理解しようとすることは時間の無駄であり、やめるべきだ。
④データが示すとおり、人間は他者を理解できないため、対話を減らすべきだ。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 6월 12일 공개 · 제작 방식 →