N2· 中文 · 約 600字
本文
若い頃の私は、自分の長所も短所もよく分かっていなかった。仕事に追われる毎日の中で、自分自身を静かに見つめる時間など、ほとんど持てなかったわけだ。
転機が訪れたのは、六十歳を過ぎてからのことだった。定年を迎えて時間ができた私は、ある日、自分の過去を振り返ってみることにした。すると、思いがけない発見があった。私はずっと「自分は几帳面な人間だ」と思っていたのだが、実際には、細かいことにこだわりすぎて周りの人を困らせていたことに気づいたのだ。長所だと思っていたものが、見方を変えれば短所にもなりうる。その事実は、私にとってかなりの衝撃だった。
それからというもの、私は自分を客観的に見る練習を続けるようになった。具体的には、その日の自分の言動を夜に静かに思い返すのだ。感情が落ち着いた状態で振り返ると、昼間には気づかなかったことが見えてくる。うまくいったことだけでなく、失敗したことも素直に認めるようにした。
孫たちを見ていると、若者はどうしても自分の良い面ばかりを見たがるものだと感じる。それは自然なことだし、自信を持つことは大切だ。しかし、短所から目を背けていては、本当の意味での成長はできないに違いない。
自分を正直に見つめることは、最初は少し痛みを伴うものだ。だが、その痛みを乗り越えた先に、本当の自分への理解がある。長所も短所も含めた自分を受け入れてこそ、人は少しずつ前に進めるのだと、私は今になってそう思っている。
問題 2
Q1.
筆者が「かなりの衝撃だった」と感じたのはなぜか。
①自分が几帳面ではなく、実はいい加減な人間だったと知ったから。
②定年後に急に時間ができて、何をすればいいか分からなくなったから。
③長所だと信じていた自分の性格が、周りには短所として映っていたと気づいたから。
④若い頃に自分の短所を正直に話せる友人がいなかったと分かったから。
Q2.
この文章で筆者が最も伝えたいことは何か。
①定年後こそ、毎日の生活を振り返る習慣を作ることが大切だということ。
②自分の短所を早く見つけて、できるだけ早い時期に直すように努力すべきだということ。
③長所と短所の両方を含めた自分を正直に見つめることが、成長につながるということ。
④若者は自信を持つよりも、失敗を恐れずに挑戦し続けるべきだということ。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 5월 29일 공개 · 제작 방식 →