N2· 中文 · 約 600字
本文
正直に生きることは、思ったより難しい。私がそれを痛感したのは、ある企業の不正を知ったときのことだった。
十年前、私は中堅の食品会社に勤めていた。ある日、上司から製品の成分表示に誤りがあると聞かされた。しかし会社は、その事実を公表せずに販売を続けるつもりだった。私は迷った。告発すれば職を失うかもしれない。黙っていれば、消費者に嘘をつくことになる。結局、私は社内の担当部署に問題を報告した。しかし会社の対応は遅く、改善は形だけのものにとどまった。
その後、私は会社を辞め、社会評論の仕事を始めた。あのとき自分が正しいと思った行動をとったにもかかわらず、結果は思うようにはならなかった。それでも、あの選択を後悔しているかと問われれば、答えは「いいえ」だ。
日本には「正直者が馬鹿を見る」という言葉がある。確かに、誠実に行動した人が損をする場面は、社会の中に今も多くある。しかし一方で、不正を見て見ぬふりをした人が、後になって深く悩む姿も私は見てきた。正しく生きることは、必ずしも社会的な成功につながるわけではない。だが、自分の良心と向き合って行動することは、長い目で見れば、その人の生き方の質を決めると私は考えている。
社会の仕組みを変えるには時間がかかる。それでも、一人ひとりが自分の信念に従って誠実に行動し続けることが、変化の出発点になるに違いない。
問題 2
Q1.
筆者が会社を辞めるに至った直接のきっかけは何か。
①会社が製品の不正を公表し、社会的な批判を受けたから。
②上司から不正への協力を強く求められ、断ったから。
③社内に問題を報告したが、会社の対応が不十分だったから。
④消費者から直接クレームを受け、責任を感じたから。
Q2.
筆者が最も伝えたいことは何か。
①自分の良心に従って行動することが、長い目で見て生き方の質を高める。
②日本社会では誠実な人が損をするため、状況に応じて判断を変えるべきだ。
③社会の不正を告発するためには、まず組織の仕組みを理解する必要がある。
④正直に行動することは社会的な成功への近道であり、積極的に選ぶべきだ。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 10월 26일 공개 · 제작 방식 →