N1· 中文 · 約 700字
本文
「大学がレジャーランドと化している」という批判は、1980年代以降、教育論壇において繰り返し提起されてきた。入学後の学習時間が国際比較において著しく短いという実態は、この批判に一定の説得力を与えてきたものの、近年の研究は、問題の本質がより複層的であることを示唆している。
高等教育の大衆化が進むにつれ、進学の動機は「知的探究への渇望」から「社会的地位の確保」へと重心を移してきた。この変容は、大学を就職のための通過点として位置づける意識の普及と軌を一にしており、学生が講義よりも資格取得やインターンシップに注力するのは、ある意味で合理的な選択とも言えよう。しかし、こうした功利主義的志向が蔓延するにつれ、批判的思考力や幅広い教養を涵養するという大学本来の使命は、ないがしろにされざるを得ない状況に追い込まれている。
問題を一層複雑にしているのは、「専門化」と「教養軽視」が同時並行的に進行している点である。各学部が高度な専門教育を標榜する一方、その専門性が社会的文脈から切り離された形で展開される結果、学生は専門知識を断片的に習得するにとどまり、それを統合する知的基盤を欠いたまま卒業を余儀なくされる。
こうした現状を打開するためには、就職実績や偏差値といった外形的指標に偏った大学評価のあり方そのものを問い直す必要がある。教育機関としての大学が社会から真に求められているのは、即戦力の供給ではなく、変化の激しい時代を自律的に生き抜く人材の育成にほかならない。今後、そのような人材育成を実現し得る教育モデルの構築が、各大学において模索されることが期待される。
問題 2
Q1.
この文章において、筆者が「大学のレジャーランド化」批判に対して示している立場として最も適切なものはどれか。
①批判には一定の根拠があるものの、問題の構造はより複雑であり、単純な批判では捉えきれないと論じている。
②専門教育の強化こそが唯一の解決策であり、教養教育は時代遅れだと断じている。
③批判そのものは的外れであり、学生の学習意欲は以前と変わらず高いと主張している。
④大学の就職予備校化は不可避であり、むしろ積極的に推進すべきだと主張している。
Q2.
筆者が「今後、そのような人材育成を実現し得る教育モデルの構築が、各大学において模索されることが期待される」と述べているのはなぜか。その根拠として本文の論旨に最も合致するものはどれか。
①現時点では、すでに多くの大学が理想的な教育モデルを確立しつつあるため、その普及を促すべきだから。
②現行の大学評価基準や教育のあり方が、自律的に思考する人材の育成という本来の目的と乖離しているから。
③専門教育と教養教育の統合は理念的には望ましいが、現実的には実現不可能であると筆者は考えているから。
④就職実績を重視する評価基準は社会的需要に応えており、今後もその方向性を維持すべきだから。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 7월 6일 공개 · 제작 방식 →