N3· 中文 · 約 700字
本文
「お母さん、うちの担任の先生って、なんで『看護婦さん』って言うの?男の先生なのに。」
娘の言葉に、私はしばらく返事ができなかった。
娘が小学三年生のとき、学校で保健の授業があった。先生は病院で働く人の仕事について話していたらしい。娘は家に帰るなり、ランドセルを置いて私のところへ来た。その顔は、何かが引っかかっているという表情だった。
「そうだね。今は『看護師』って言うほうが正しいんだよ。男の人も女の人も、同じ仕事をしているからね。」
私はそう答えながら、内心では少し複雑な気持ちだった。先生を批判するつもりはないが、子どもはこういうことに敏感だと改めて感じた。
実は私自身も、以前は気にしていなかった。しかし、娘が生まれてから、言葉の使い方について考えるようになった。たとえば、「女医」「女性パイロット」という言い方は、その仕事が男性のものだという前提を持っているように聞こえる。男性がその仕事をしても、わざわざ「男性看護師」とは言わないのに、女性だと特別に言い足すことが多い。
「じゃあ、私が大きくなってパイロットになったら、『女性パイロット』って呼ばれるの?」
娘は少し不満そうに聞いた。
「そうならないように、みんなで言葉を変えていこうとしているんだよ。」
私はそう言ったが、娘の表情はまだすっきりしていなかった。
言葉は、社会の考え方を映す鏡だと思う。子どもたちが将来、職業を選ぶとき、言葉のせいで可能性を狭めてほしくない。だから、私は家の中では、男女どちらにも使える言い方をするようにしている。それは小さなことかもしれないが、子どもへの大切なメッセージだと信じている。
問題 2
Q1.
この文章で、「私」が言葉の使い方を大切にしようと思ったきっかけは何ですか。
①娘が生まれてから、子どもの将来を考えるようになったから
②学校の先生から言葉の大切さを教わったから
③職場で言葉について問題になったことがあったから
④娘がパイロットになりたいと言い出したから
Q2.
「私」が最も伝えたいことは何ですか。
①言葉の使い方は子どもの可能性に影響するので、日常から意識することが大切だ
②男女平等のために、職業名はすべて法律で決めるべきだ
③学校の先生は正しい言葉を使わなければならない
④「看護師」など新しい言い方は覚えにくいので、少しずつ変えればよい
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 10월 18일 공개 · 제작 방식 →