N1· 短文 · 約 400字
本文
月や小惑星に眠る鉱物・エネルギー資源の商業的採掘が現実の射程に入りつつある今日、既存の国際的法秩序がその変化に追随できていないという構造的矛盾が露呈している。1967年に締結された宇宙条約は、宇宙空間を「国家による領有の対象外」と規定しているものの、民間企業による資源の取得・利用については明示的な禁止規定を設けておらず、解釈の余地を大きく残したまま今日に至っている。この法的空白を逆手に取る形で、一部の国家は自国企業に宇宙資源の採掘権を認める国内立法を相次いで制定しており、国際的な規律の不在が先行利益の獲得競争を加速させかねない状況を招いている。問題の核心は、宇宙を「人類共有の財産」と見なす理念と、資源開発における国家・企業の排他的利益追求とが根本的に相容れないという点にある。この対立を放置すれば、強者による一方的な資源独占が既成事実化するのは必至であり、各国の利害を調整しうる多国間条約の早急な策定こそが不可欠の課題と言わざるを得ない。
問題 1
Q1.
この文章における筆者の主たる主張として最も適切なものはどれか。
①既存の法的枠組みの不備が利益獲得競争を招いており、多国間による新たな条約の整備が急務である。
②一部の国家が国内立法で採掘権を認めていることは、宇宙条約の精神に沿った合理的な対応である。
③宇宙条約は民間企業の資源採掘を明確に禁じているため、各国はその規定を厳守すべきである。
④宇宙資源の開発は人類共有の理念に反するため、商業的採掘そのものを国際的に禁止すべきである。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 7월 21일 공개 · 제작 방식 →