わたしは今年で82歳になりました。毎朝、小さなベランダで植物の世話をするのが、わたしの楽しみです。
むかし、わたしが子どものころ、祖父がよく言っていました。「植物を育てることは、待つことを学ぶことだよ」と。そのころは、その意味がよくわかりませんでした。
でも、3年前、孫のケンタがトマトのたねをくれました。「おじいちゃん、いっしょに育ててみよう」と言いました。わたしははじめ、スマートフォンで育て方を調べる孫のやり方に戸惑いました。わたしの時代は、土のにおいをかいで、空を見て、天気を考えていたからです。
たねをまいてから、なかなか芽が出ませんでした。ケンタは「もう出ないかな」と心配しました。でも、わたしは「大丈夫だよ。毎日ちゃんと水をあげて、待ちなさい」と言いました。
一週間が過ぎました。ある朝、ケンタが「おじいちゃん、芽が出た!」とさけびました。小さな緑の芽が、土の上にそっと出ていました。ケンタはとてもうれしそうでした。わたしも目に涙が出そうになりました。
それから二人で毎日、芽の様子を見たり、水をあげたりしました。ケンタはスマートフォンで写真をとって、記録しました。わたしは毎日土のかたさをさわって確かめました。
やっとトマトが赤くなったとき、ケンタが「おじいちゃんの言う通りだったね。待つことが大切なんだね」と言いました。わたしはやっと祖父の言葉の意味がわかった気がしました。
今年の秋、わたしたちは地域の公民館で「植物を育てよう教室」を開くことにしました。おじいさん・おばあさんと子どもが一緒に参加できる教室です。毎月第2土曜日の午前10時から始まります。参加したい方は、公民館に電話してください。
植物を育てよう教室 参加のご案内
日時:毎月第2土曜日 午前10時〜12時
場所:東山公民館 第3会議室
対象:60歳以上のかたと小学生(一緒に参加してください)
定員:10組(20名)
申し込み:東山公民館(電話:012−345−6789)
参加申し込み書
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電話番号:________