N3· 中文 · 約 700字
本文
わたしが初めてあの漫画に出会ったのは、もう四十年以上も前のことだ。当時、本屋の片すみに並んでいた一冊の本を手に取り、夢中になって読んだことを今でも覚えている。あの頃は、好きな作品を楽しむといえば、ただ読んで、感動して、また読み返すだけだった。それで十分だと思っていた。
ところが、孫のハルカが部屋で絵を描いているのを見て、わたしは少し驚いた。聞けば、好きなアニメのキャラクターを自分で描き、インターネットに投稿しているというのだ。同じように好きな作品を持つ若者たちが、世界中で絵や物語を作り、お互いに見せ合っているらしい。そのような集まりを「ファンダム」と呼ぶのだそうだ。
わたしには最初、なぜ自分で作るのかが分からなかった。しかし、ハルカはこう言った。「好きだから、もっと深く関わりたいんだよ。作ることで、その世界をもっとよく知れる気がするんだ。」その言葉を聞いて、わたしは昔、好きな俳句の句集を手で書き写していたことを思い出した。あれも、好きなものに近づきたいという気持ちからだったかもしれない。
ただ、ハルカは一つ困ったことがあると話してくれた。自分で作った絵を発表するとき、もとの作品を作った人の権利を大切にしなければならないということだ。それを知らないまま進んでしまうと、思わぬ問題が起きることもあるらしい。ハルカはそのことを調べて、ルールを守りながら活動するようにしているという。
わたしは、作品を愛する気持ちは昔も今も変わらないと感じた。ただ、その表し方が時代とともに変わってきたのだ。好きなものを大切にしながら、新しいものを生み出していく。それは、とても豊かなことではないかと、今のわたしは思っている。
問題 2
Q1.
ハルカが絵を描いてインターネットに投稿するようになったのはなぜか。
①祖父に絵を描くようにすすめられたから。
②絵を売ってお金をかせぎたいと思ったから。
③インターネットで有名になりたいと思ったから。
④好きな作品の世界にもっと深く関わりたいと思ったから。
Q2.
この文章の中で、語り手(わたし)の気持ちはどのように変わったか。
①ハルカの活動を見て、自分も絵を描くようにしようと決めた。
②最初はハルカの活動が理解できなかったが、話を聞いて共感するようになった。
③昔の自分のやり方のほうがよいと、最後まで思い続けた。
④最初からハルカの活動をすばらしいと思っていた。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 8월 27일 공개 · 제작 방식 →