量子コンピュータ技術活用支援制度 利用案内
本制度は、量子コンピュータ技術の社会的な利活用を促進するとともに、その倫理的な課題についての理解を深めることを目的としています。研究機関・企業・行政機関を対象に、技術の正しい活用方法と注意事項を案内します。
【量子コンピュータとは】
量子コンピュータとは、従来のコンピュータとは異なる計算原理を用いた情報処理装置です。従来機では長い時間がかかる複雑な計算を、非常に短い時間で処理できる可能性があります。この、従来機を大きく上回る計算能力のことを「計算上の優位性」と呼びます。現在、新薬の開発、新素材の研究、金融分野の最適化計算などへの応用が期待されています。
【利用申請の対象者】
本制度を利用できるのは、以下の条件をすべて満たす機関または個人です。
・国内に拠点を置く研究機関、企業、または行政機関に所属していること
・技術の倫理的利用に関する基礎研修(オンライン、約2時間)を修了していること
・申請書類一式を期日までに提出していること
【申請手順】
第一段階:オンライン基礎研修の受講と修了証の取得
第二段階:所定の申請書に必要事項を記入し、修了証の写しを添付して提出
第三段階:担当窓口による審査(通常10営業日以内)
第四段階:審査通過後、利用許可証を交付
【注意事項】
申請書類に不備がある場合は、受理されません。また、暗号の解読など安全保障上の問題となる用途への利用は、いかなる理由があっても認められません。技術へのアクセスが一部の機関に集中しないよう、利用枠は機関ごとに上限が設けられています。
量子コンピュータ技術活用支援制度 審査結果通知
申請者各位
このたびは、量子コンピュータ技術活用支援制度にご申請いただき、ありがとうございます。以下のとおり審査結果をお知らせします。
【審査の観点】
審査では、主に三つの観点から申請内容を確認しました。第一に、申請された利用目的が社会的に有益であるかどうかです。新薬開発や材料研究など、広く社会の役に立つ用途が優先されます。第二に、技術の安全な管理体制が整っているかどうかです。情報の漏えい防止や不正アクセスへの対策が不十分な場合、許可は下りません。第三に、技術へのアクセスが特定の機関だけに偏らないよう、公平性の観点から利用枠の配分を検討します。
【倫理上の重要事項】
量子コンピュータは、現在広く使われている暗号技術を将来的に解読できる可能性があるとされています。このことは、個人情報や国家の安全に関わる重大な問題につながりかねません。そのため、本制度では暗号解読を目的とした利用を厳しく禁止しています。また、高度な技術が一部の機関だけに集中することは、技術を利用できる機関とできない機関との間に大きな格差を生み出す恐れがあります。この格差は倫理的な問題でもあるため、本制度では公平なアクセスの確保を重視しています。
【審査結果の通知方法】
審査結果は、申請時に登録したメールアドレス宛に送付します。許可の場合は利用許可証を添付します。不許可の場合は、その理由を明記した通知書を送付します。不許可の決定に異議がある場合は、通知受領後30日以内に再審査を申請できます。
量子コンピュータ技術活用支援制度 利用申請書
【申請者情報】
機関名:
担当者氏名:
連絡先(電話番号・メールアドレス):
所在地:
【申請区分】(該当するものに○をつけてください)
・研究機関 ・企業 ・行政機関
【利用目的の記入欄】
申請する利用目的を、具体的かつ簡潔に記入してください。目的が不明確な場合、審査で不利になることがあります。なお、以下の用途での申請は受け付けられません。
× 暗号の解読を目的とした利用
× 安全保障上の問題となる可能性がある利用
× 特定の機関や個人の利益のみを目的とした利用
【添付書類の確認】(提出前に必ず確認してください)
□ オンライン基礎研修の修了証(写し)
□ 所属機関の証明書(写し)
□ 倫理的利用に関する誓約書(本制度指定の様式を使用)
□ 技術管理体制に関する説明書(書式自由、A4用紙2枚以内)
【注意事項】
・申請書類は、すべてそろった状態で提出してください。書類が不足している場合は受理されません。
・提出後の内容変更は原則として認められません。変更が必要な場合は、速やかに担当窓口にご連絡ください。
・許可証の有効期間は交付日から1年間です。継続して利用を希望する場合は、有効期限の60日前までに更新申請を行ってください。
・利用状況の報告書を、半年ごとに提出する義務があります。提出を怠った場合、許可が取り消されることがあります。