N2· 中文 · 約 600字
本文
会社を辞めてから、もう三年が経つ。あのころ、私は毎朝同じ時間に起きて、同じ電車に乗り、同じ席でパソコンを開いていた。それが「安定」というものだと信じていた。
独立して最初の数か月は、正直なところ、不安でたまらなかった。収入が毎月変わるうえに、健康保険の手続きも自分でしなければならない。以前は会社が当たり前のようにやってくれていたことが、いかに多かったかを思い知らされた。
しかし、ある朝のことだ。締め切りの合間に、ふと窓の外を見ると、青空が広がっていた。平日の昼間に、コーヒーを片手にその空をながめている自分がいた。そのとき初めて、「時間が自分のものだ」という感覚を、体の奥から感じた。
フリーランスとして働くことは、自由を手に入れる代わりに、多くのものを自分で背負うことを意味する。収入の保証もなければ、定年後の手厚い保障もない。それでも、今の私には、かつての「安定」が少し窮屈に思えてならない。
日本では長い間、正規の職に就くことが一人前の証とされてきた。その価値観は今も根強く残っている。だが、働き方が多様になるにつれて、「安定」の意味そのものも変わりつつあるのではないだろうか。
大切なのは、どんな形で働くかではなく、自分がその働き方に納得できているかどうかではないかと、私は思うようになった。答えはまだ出ていない。それでも、あの青空は確かに、私にとって一つの答えだった。
問題 2
Q1.
筆者が「あの青空は確かに、私にとって一つの答えだった」と述べているのはなぜか。
①会社員に戻りたいという気持ちがなくなったから。
②自分の時間を自由に使えることに深い満足を感じたから。
③青空を見ることが以前からの夢だったから。
④フリーランスの収入が安定してきたことを実感したから。
Q2.
この文章で筆者が最も伝えたいことは何か。
①フリーランスは不安定なので、正規雇用の方が望ましい。
②日本社会の正規雇用への価値観は、今後もずっと変わらない。
③健康保険などの手続きを自分でできる人だけがフリーランスに向いている。
④働き方の形よりも、その働き方に自分が納得できているかが重要だ。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 7월 21일 공개 · 제작 방식 →