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日本では毎年、大量の食料が食べられないまま捨てられている。農林水産省の調査によると、その量は年間600万トンを超えるとされており、これは世界全体の食料援助量に匹敵するほどだという。私はこの数字を初めて知ったとき、正直なところ信じられなかった。
なぜこれほどの食料が無駄になるのだろうか。問題は生産・流通・消費の三つの段階にわたっている。まず生産の段階では、見た目が悪いというだけで市場に出せない農産物が多く存在する。次に流通の段階では、小売店が消費期限よりもかなり早い時点で商品を棚から外す慣行がある。そして消費の段階では、買いすぎや作りすぎによって家庭から食料が捨てられている。これらの問題が重なることで、浪費の連鎖が生まれているわけだ。
こうした現状に対し、「個人の意識を変えれば解決できる」という意見もある。しかし私はそれだけでは不十分だと考える。なぜなら、消費者が節約しようとしても、流通の仕組みや過剰な生産体制が変わらない限り、根本的な改善は難しいからだ。意識の変化だけでなく、社会の構造そのものを見直す必要があるに違いない。
その一方で、余った食料を必要な人に届けるフードバンクのような取り組みが各地に広がりつつある。これは食料の無駄を減らすうえに、社会的な支援にもなるという点で注目に値する。ただし、こうした活動が広く定着するには、企業や行政の積極的な協力が欠かせない。
私たちが今の消費のあり方を問い直さない限り、食料の無駄はなくならない。持続可能な社会を目指すためには、個人の行動変容ばかりか、制度や文化そのものを変えていくことが求められているのだ。
問題 1
Q1.
この文章で筆者が最も主張したいことは何か。
①食料の無駄をなくすためには、個人の意識改革だけでなく、流通の仕組みや社会の制度を変えることが必要だ。
②食料の無駄は主に家庭での買いすぎが原因であり、消費者一人ひとりが責任を持つべきだ。
③農産物の見た目にこだわる消費者の意識を変えれば、生産段階での廃棄は大幅に減らせる。
④フードバンクの活動を国全体に広げることで、食料問題のほとんどは解決できる。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 9월 28일 공개 · 제작 방식 →