N2· 中文 · 約 650字
本文
今でも、あの日のことをはっきりと覚えている。十年前、私は市の廃棄物処理施設で働き始めたばかりだった。毎日大量のごみを前にして、これがすべて燃やされてしまうのかと、ただ暗い気持ちになっていた。
ある日、上司に連れられて施設の奥にある資源回収センターを見学した。そこでは、集められたペットボトルや紙、金属が丁寧に分類され、新しい製品の原料として送り出されていた。ごみだと思っていたものが、実は次の資源になり得るということを、そのとき初めて実感した。上司は「ごみは出口ではなく、入口だと思えばいい」と言った。その言葉が、私の考え方を大きく変えるきっかけになった。
それ以来、私は廃棄物の循環という仕組みに強い関心を持つようになった。物を作る側が、使い終わった後の処理まで責任を持つべきだという考え方も、この仕事を通じて知った。製品を売った企業が回収にも関わることで、最初からリサイクルしやすい設計が生まれるというわけだ。
しかし、仕組みだけでは十分ではないことも、経験を重ねるうちにわかってきた。市民一人ひとりが分別に協力してくれなければ、どんなに優れた技術も意味をなさない。ある年、地域の小学校でごみの話をする機会があった。子どもたちの目が輝いた瞬間を見て、未来は変えられると強く感じた。
今、私はあの頃の暗い気持ちをほとんど忘れている。ごみを見るたびに、これがどこへ向かうのかを考えるようになった。廃棄物の問題は、社会全体で取り組むべき課題だと、今は心からそう思っている。
問題 1
Q1.
この文章で、筆者の気持ちはどのように変化したか。
①製品を作る企業への不満が強くなり、仕事への意欲を失っていった。
②施設で働き始めた当初から、廃棄物の循環に希望を感じていた。
③小学校で話をしたことで、廃棄物処理の仕事をやめようと決意した。
④資源回収センターを見学したことで、ごみに対する考え方が前向きに変わった。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 5월 18일 공개 · 제작 방식 →