N3· 中文 · 約 550字
本文
最近、仕事で疲れたとき、ふと子どものころの風景が頭に浮かぶことがある。田んぼの間を走る細い道、夕方になると赤く染まる空、そして母の作るみそ汁のにおい。そういった小さな記憶が、今の私にとってとても大切なものになっている。
先日、息子が「お父さんの故郷ってどんな場所?」と聞いてきた。息子はもうすぐ高校生になる。将来のことを考えはじめた年ごろなのだろう。私は少し考えてから、「静かで、何もないけど、あそこに帰ると心が落ち着くんだよ」と答えた。息子はふしぎそうな顔をしていたが、私はその言葉が正直な気持ちだと思った。
都会で働いていると、毎日たくさんのことが起きる。仕事のプレッシャー、人間関係の難しさ、子どもの教育のこと。そういうことが重なると、心がかたくなる気がする。そんなとき、故郷の風景を思い出すと、不思議と気持ちが楽になる。あの場所には、私が子どもだったころの自分がいるような気がするのだ。
私は息子にも、いつかそういう「心の帰る場所」を持ってほしいと思っている。それは必ずしも生まれた場所でなくてもいい。大切な人との思い出や、安心できる風景であれば、どこでもいい。人は、そういう場所があるから、また前を向いて歩いていけるのではないだろうか。
故郷の記憶は、過去のものではなく、今を生きるための力になる。私はそう感じるようになった。
問題 2
Q1.
筆者が「心の帰る場所」について伝えたいことは何ですか。
①故郷の自然の中でゆっくり休むことが一番大切だということ。
②子どもには必ず故郷を持たせるようにしなければならないということ。
③都会での生活をやめて、故郷に帰るべきだということ。
④生まれた場所でなくても、安心できる場所や思い出があれば十分だということ。
Q2.
この文章で、筆者は故郷の記憶についてどのように考えていますか。
①故郷の記憶は、つらいことが多くて思い出したくないものだ。
②故郷の記憶は、子どもに話して聞かせるためのものだ。
③故郷の記憶は昔のことだから、今の生活にはあまり関係がない。
④故郷の記憶は、今を生きていくための力になるものだ。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 9월 11일 공개 · 제작 방식 →