N2· 中文 · 約 700字
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五十代になった今、あの夏のことをよく思い出す。
エンジニアとして長年働いてきた私は、効率や数字を重視する仕事に慣れていた。しかし、ある年の夏に参加した山間部での環境整備ボランティアが、私の考え方を大きく変えることになった。
最初は正直なところ、気乗りしなかった。休日を使って山の中で作業するよりも、自宅で技術文書を読んでいたほうがよいと思っていたからだ。それに、私のような技術者が現場で役に立てるのか、という不安もあった。
しかし現地に着いて、地元の人たちと一緒に森の手入れを始めると、その考えはすぐに変わった。倒れた木を処理する際に、私の経験が思わぬかたちで役に立ったのだ。安全な作業手順を考えたり、効率よく道具を使う方法を提案したりすることで、チームの作業がずいぶんスムーズになった。
一方で、私自身も多くのことを学んだ。地元の高齢者たちは、長年この山と付き合ってきた知恵を持っていた。木の状態を見ただけで天候の変化を読んだり、生態系のバランスを崩さない方法を知っていたりした。技術や効率だけでは見えないものが、確かにあるわけだ。
三日間の活動を終えたとき、私は不思議な充実感を感じていた。誰かの役に立てたという喜びはもちろんだったが、それ以上に、自分が変わったという実感があった。仕事では常にリスクを最小化することを考えてきたが、この経験を通じて、人との関わりや自然との対話には、数値化できない価値があることに気づいたのだ。
今も年に一度、同じ場所を訪れる。そのたびに、技術者としてだけでなく、一人の人間として成長できているかどうかを確かめるようにしている。
問題 2
Q1.
筆者がボランティア活動に参加する前に感じていた気持ちとして、最も適切なものはどれか。
①技術者としての知識が役に立てないと思い、参加を断ろうとした。
②乗り気でなく、自分が現場で貢献できるか不安に思っていた。
③山の環境整備に強い関心があり、積極的に参加したかった。
④休日に外で作業することを楽しみにしていたが、準備が不安だった。
Q2.
この手記を通じて、筆者が最も伝えたいこととして最も適切なものはどれか。
①エンジニアにとって、ボランティア活動は仕事の効率を高める最善の方法だ。
②ボランティア活動では、専門的な技術を持つ人が中心的な役割を果たすべきだ。
③自然環境の保護には、地元の高齢者の知恵よりも現代の技術が重要だ。
④他者への貢献と自分自身の変化は、ボランティア活動を通じて同時に得られる。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 5월 13일 공개 · 제작 방식 →