N3· 中文 · 約 650字
本文
田中さゆりは、三十二歳の会社員だ。毎朝六時に起きて、朝ごはんを作り、子どもを保育園に送ってから会社へ向かう。夫の健一は同じ時間に起きるが、シャワーを浴びて、スマートフォンを見ながらコーヒーを飲むだけだ。さゆりはずっと、それが当たり前だと思っていた。
去年の春、会社で新しいプロジェクトのリーダーになるチャンスがあった。さゆりは自信があったが、上司は「家庭があるから大変じゃないか」と言って、独身の男性の同僚を選んだ。その言葉がさゆりの心に深く刺さった。「私は仕事も家事も全部やっているのに、なぜ評価されないのか」と、初めて強く感じた。
その夜、さゆりは健一に正直に話した。健一は少し驚いたが、「確かに、俺は何もしていなかったな」と静かに言った。それから二人は話し合いを続け、少しずつ家事を分けるようにした。健一は料理を覚え、子どもの送り迎えも交代でするようになった。
さゆりの生活は少しずつ変わっていった。時間ができると、自分の好きな読書をしたり、友だちと会ったりすることができるようになった。そして、仕事でも自分の意見をはっきり言えるようになった。
半年後、さゆりは別のプロジェクトのリーダーに選ばれた。上司が変わったことも理由の一つだが、さゆり自身が変わったことが一番大きかったと思う。「平等というのは、だれかが与えてくれるものではなく、自分たちで作っていくものだ」と、さゆりは今、そう感じている。
問題 2
Q1.
さゆりが「平等」について強く考えるようになったきっかけは何ですか。
①会社の同僚と喧嘩をしたから。
②健一が家事を手伝わなくなったから。
③上司にプロジェクトのリーダーになるチャンスをもらえなかったから。
④子どもが保育園に入れなかったから。
Q2.
この文章の流れとして、正しいものはどれですか。
①健一が先に変わって、さゆりに家事を手伝うようにたのんだ。
②上司が変わったので、さゆりはすぐにリーダーに選ばれた。
③さゆりが仕事を辞めて、家事に集中することにした。
④さゆりが健一に話したことで二人の生活が変わり、さゆりの仕事にもよい変化があった。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 9월 24일 공개 · 제작 방식 →