最近、日本語の言葉の使い方に変化が起きています。男性にも女性にも当てはまるような言葉を使うようにする動きが広がっています。たとえば、職業の名前を考えてみましょう。昔は「看護婦」「スチュワーデス」という言葉が使われていました。しかし、これらの言葉には女性だけを指すイメージがあります。そのため、今では「看護師」「客室乗務員」という言葉に変わりました。このような変化は、だれでも同じように呼ばれるべきだという考え方から生まれています。言葉は人のアイデンティティ、つまり「自分がどんな人間か」という感覚に深く関わっています。使われる言葉によって、自分が大切にされていると感じたり、反対に差別されていると感じたりすることがあります。だから、言葉の選び方はとても大切なのです。
職業の名前だけでなく、呼び方にも変化が見られます。日本語では、名前の後ろに「さん」をつけると、男女どちらにも使えます。しかし、「君」や「ちゃん」は使い方によって、相手を上下に分けるような印象を与えることがあります。学校や会社では、だれに対しても「さん」を使うようにするところが増えています。また、文章の中でも気をつける必要があります。「彼は医者です」「彼女は先生です」のように、職業と性別を結びつける書き方は、読む人に固定したイメージを与えてしまいます。こうした言葉の使い方を見直すことで、だれもが平等に扱われる社会に近づくことができると言われています。言葉の規則は社会の変化とともに変わっていくものです。
では、どのようにして言葉を選べばよいのでしょうか。まず、特定の性別だけを指す言葉があるかどうか確認することが大切です。もしそのような言葉があれば、男女どちらにも使える言葉に言い換えるようにしましょう。次に、名前の呼び方にも注意します。相手の希望する呼び方を確認して、それに合わせるようにすることが礼儀正しい態度です。また、文章を書くときは、「その人は医者です」のように、性別を表す言葉を使わなくても意味が伝わる書き方を選ぶとよいでしょう。こうした小さな心がけが積み重なることで、言葉の使い方は少しずつ変わっていきます。言葉を丁寧に選ぶことは、相手を大切にすることにつながります。自分の言葉が誰かを傷つけていないか、日ごろから意識するようにしましょう。