N3· 中文 · 約 700字
本文
先日、友人の車いすユーザーと一緒に街を歩いた。いや、正確には「歩いた」のは私だけで、友人はずっと段差の前で立ち止まっていた。
駅の近くにある小さなカフェに入ろうとしたとき、入り口に三段の階段があった。友人は何も言わなかったが、その表情を見て、私は胸が痛くなった。「ここには入れないね」と笑いながら言う友人の言葉が、ずっと頭から離れない。
私たちの街には、まだ多くの「見えない壁」がある。段差だけではない。音声案内のないエレベーター、点字のないメニュー、狭すぎる通路。障害のある人が「入れない」「使えない」「わからない」と感じる場面は、日常のあちこちに潜んでいる。
こうした問題を解決するために、「すべての人が使いやすい設計」という考え方がある。これは、特定の人だけのためではなく、子どもからお年寄り、障害のある人もない人も、みんなが同じように利用できることを目指す考え方だ。
大切なのは、設備を整えることだけではないと私は思う。友人が「入れないね」と笑った瞬間、私は何もできなかった。声をかけることも、店員さんに相談することも、思いつかなかった。知識がなかったからではなく、どう行動すればいいかわからなかったからだ。
街が変わるためには、設備と同時に、私たちひとりひとりの「気づき」が必要だと思う。困っている人を見たとき、自然に「何かできることはありますか」と声をかけられるような社会になってほしい。それは特別なことではなく、ごく普通の思いやりのはずだ。
あの日の友人の笑顔を思い出すたびに、私はまだ何もできていないと感じる。でも、まず気づくことから始めようと、今は思っている。
問題 1
Q1.
この文章で筆者が最も伝えたいことは何ですか。
①障害のある人が利用できる設備を、国がもっと早く整えるべきだということ。
②友人と一緒にカフェに入れなかったことが、とても悲しい経験だったということ。
③街の設備を整えるだけでなく、一人ひとりが気づいて行動することが大切だということ。
④すべての人が使いやすい設計を取り入れた建物を、もっと増やすべきだということ。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 9월 4일 공개 · 제작 방식 →