N2· 中文 · 約 650字
本文
わたしは八十代になった今も、毎日の買い物を自分でするようにしている。近所のコンビニやスーパーに足を運ぶたびに、若い人たちが次々と商品を手に取る姿を見かける。長年の経験から言わせてもらうと、あの行動には一定の仕組みがあるように思えてならない。
人が「欲しい」と感じる気持ちは、脳の中で瞬時に生まれる。店に入った瞬間、色鮮やかな陳列や「限定」「お得」といった言葉が目に入ると、脳は喜びを感じる物質を放出する。これによって、気持ちが一時的に高ぶり、必要かどうかを考える前に手が伸びてしまうわけだ。これが、いわゆる衝動的な買い物の原理である。
特に日本では、コンビニが街のあちこちにあるうえに、ネット通販でも数時間以内に商品が届く環境が整っている。この便利さが、「ちょっと欲しい」という気持ちをすぐに行動に移しやすくしている。昔は店まで歩いて行く手間があったから、その途中で冷静になることができた。しかし今は、思った瞬間に買えてしまう。
こうした買い物が積み重なると、家計に思わぬ打撃を与えることになる。一回一回は小さな出費でも、月単位で見ると相当な金額になるに違いない。わたし自身、若い頃に目先の安さにつられて不要なものを買い込み、後で後悔した経験が何度もある。
大切なのは、買う前に少し立ち止まることだ。「本当に必要か」「一週間後も欲しいと思うか」と自分に問いかける習慣をつけるだけで、無駄な出費はかなり減らせる。経験を重ねた者として言えることは、物を持つ喜びより、選ぶ力を持つ喜びのほうが長続きするということだ。
問題 2
Q1.
この文章によると、人が衝動的に物を買ってしまう直接的な原因は何か。
①店員に勧められて断れないため、断る前に商品を手に取ってしまうから。
②ネット通販のしくみが複雑で、キャンセルの方法がわからないから。
③脳が刺激を受けて気持ちが高まり、必要かどうかを考える前に行動してしまうから。
④日本のコンビニの数が多すぎて、どの店で買うか迷ううちに買ってしまうから。
Q2.
筆者が「昔と今では買い物の状況が変わった」と述べている理由として、最も適切なものはどれか。
①昔は店まで歩く時間があったが、今は思った瞬間に購入できる環境になったから。
②昔に比べて商品の価格が大幅に下がり、気軽に買えるようになったから。
③昔は現金しか使えなかったが、今はカードやスマホで支払えるようになったから。
④昔は商品の種類が少なかったが、今は選択肢が増えすぎて判断が難しくなったから。
AI 보조로 작성하고 JLPT 레벨·문제 형식을 검수해 공개한 학습용 독해 지문입니다. · 2026년 7월 27일 공개 · 제작 방식 →